【最新版】リミットレギュレーションから見えるトレンドと今後の環境予想 |初心者にもわかりやすく解説!

サンダーボルト

みなさんは普段デッキを組む際にどのようなことを意識して組んでいるでしょうか。

魔法・罠カードの枚数やサーチカードや手札誘発カードのバランスなど様々な点に注意しながらデッキの構築を行っているかと思います。

そんな中で最も意識されるのがリミットレギュレーションです。

3カ月に1度更新されるこのレギュレーションはデュエリストにとって生死を分かつ重要なルール。

使っていたカードが制限カードに指定されデッキ構築の変更を余儀なくされたり、逆に緩和されて大幅な強化に繋がるなど、デュエリストにとって一喜一憂できるある種のイベントのような改定です。

そこで今回はリミットレギュレーションについて解説していきます。

そもそも、リミットレギュレーションとは!?

まずはリミットレギュレーションのおさらいからです。

遊技王OCGにおいては基本的にデッキに入れることが出来る同名カードの枚数は3枚となっています。

しかし、カードによっては1枚のみや使用不可といったカードも存在しており、これらのデッキに入れることができる同名カードの最大枚数を示したものがリミットレギュレーションとなります。

  • 禁止カード
  • 制限カード
  • 準制限カード

の3種類に分けられ、3カ月に1度、改定が発表されます。

ゲームバランスを崩す要因となるカードは禁止カードや制限カードに指定されることが多く、環境の健全化を図る重要な改定なのです。

リミットレギュレーションが及ぼす影響は??

リミットレギュレーションは規制だけでなく緩和も行うため、過去猛威を振るった強力なカードの緩和はシングル価格にも影響してきます。

逆に制限カードや禁止カードに指定されてしまったカードのシングル価格は暴落している傾向にあり、デッキ構築のみならずお財布にも影響を及ぼす改定となっているのです。

施行されるタイミングは?情報を早く知るために

現在は遊技王.jpというサイトで先行告知が行われており、いち早く情報を入手することができます。

レギュレーション発表後はカードのシングル価格が荒れるため、お得にカードを購入したい方などは定期的にチェックしておきましょう。

【最新版】リミットレギュレーションから見えてくるトレンド

リミットレギュレーションを深く知ることで流行しているデッキの傾向などを伺うことができます。

今回は2019年4月1日現在におけるリミットレギュレーションを基に詳しく見ていきましょう。

新禁止カード

《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》



効果モンスター(禁止カード)

星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400

(1):このカードは自分フィールドの
表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、
手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

ドラゴン族デッキの汎用サポートカードとして活躍し続けてきた《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》ですが、とうとう禁止カードに指定されてしまいました。

2018年~2019年にかけて《破滅竜ガンドラX》を主軸としたワンターンキルデッキが横行していたこともあり、デッキのキーカードだったため禁止カードへの指定となりました。

現在の価格はレアリティによって異なりますが100円前後となっており、最も高いもので3,500円前後となっています。

新制限カード

《SRベイゴマックス》



効果モンスター(制限カード)

星3/風属性/機械族/攻1200/守 600

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「SRベイゴマックス」以外の
「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。

レベルやランクが3のモンスターが主軸の彼岸テーマや幻影騎士団テーマといったデッキで活躍していたカードですが、ランク3エクシーズモンスターである《転生炎獣ミラージュスタリオ》を主軸とするサラマングレイトテーマ規制への煽りを受けての制限強化となりました。

現在の価格はレアリティによって異なりますが、300円前後となっています。

《終末の騎士》



効果モンスター(制限カード)

星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200

(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

召喚・反転召喚・特殊召喚成功時に闇属性モンスターの墓地送りを行う効果を持っており、サンダードラゴンテーマや幻影騎士団テーマとオルフェゴールテーマの混合デッキなど闇属性モンスターを主体としたデッキで活躍していました。

発動条件が非常に緩くコストも必要としないことから、展開の起点として多くの環境デッキに採用されていたための規制となっています。
現在の価格はレアリティによって異なりますが、50円前後となっています。

サンダー・ボルト



通常魔法(制限カード)

(1):相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

2004年以降実に15年振りの制限緩和となったカードです。

同じく長い間禁止カードとされていた《ハーピィの羽根帚》の制限緩和からいつかは制限復帰を果たすであろうと予想されていました。

展開の高速化などから先行で盤面を制圧するデッキが増えたこともあり、全体のバランスを考慮して復帰となったことが予想されます。

現在の価格はレアリティによって異なりますが、600円前後となっています。

新準制限カード

新準制限カードのカードたちを紹介します。

《真竜拳士ダイナマイトK》




効果モンスター(準制限カード)

星6/水属性/幻竜族/攻2500/守1200

このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、
モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。

(1):1ターンに1度、アドバンス召喚したこのカードが存在し、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「真竜」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。

2017年に環境トップの強さを誇っていた真竜テーマ。

そのデッキの中核を成すカードだったっこともあり、制限カードに指定されていました。

他テーマが強化されていることや新マスタールールの施行、《真竜剣皇マスターP》や《ドラゴニックD》が禁止カードとなったこともあり、この度緩和となっています。

また、2019年4月13日発売のRISING RAMPAGEで登場した天威テーマの登場にも影響していると考えられます。
現在の価格は100円前後となっています。

《餅カエル》




エクシーズ・効果モンスター(準制限カード)

ランク2/水属性/水族/攻2200/守 0

水族レベル2モンスター×2
(1):お互いのスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。

(2):1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、
自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

ガエルバージェストマで一世を風靡したカードですが、年々使用率が減ってる傾向にあり、今回緩和となっています。

新マスタールールにおいて《バハムート・シャーク》を利用した展開が困難になったことも緩和の一因かと思われます。

現在の価格はレアリティによって異なりますが、100円前後となっています。

《ヒーローアライブ》



通常魔法(準制限カード)

(1):自分フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合、LPを半分払って発動できる。
デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

《E・HERO エアーマン》と合わせて戦士族モンスター主体の剛鬼テーマで使用されていたこともあり制限カードとなっていましたが、剛鬼テーマで利用されていた《トロイメア・ゴブリン》などが規制を受けたこともあり、準制限カードに緩和されています。

また、COLLECTION PACK 革命の決闘者編においてHEROテーマの強化が決定していることも緩和への要因の一つかと思われます。

現在の価格はレアリティによって異なりますが、100円前後となっています。

《リミッター解除》



速攻魔法(準制限カード)

(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

《サンダー・ボルト》と同様に長い年月をかけてようやく準制限カードに緩和されました。
《人造人間7号》に《団結の力》と《スケープ・ゴート》で9000の直接攻撃!なんて言ってた頃が懐かしく感じますね。
採用率が低くかったことが緩和の要因かと思われます。
現在の価格はレアリティによって異なりますが、50円前後となっています。

制限解除カード

ここからは制限解除となったカードをまとめてご紹介します!

やはり目を引くのは《神の警告》

なんと3枚採用できるようになりました!

《妖精伝姫-シラユキ》の緩和によって相性の良いライトロードテーマなども強化となっています。

《Emダメージ・ジャグラー》



効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1000

「Emダメージ・ジャグラー」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分にダメージを与える魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):自分または相手のバトルフェイズにこのカードを手札から捨てて発動できる。
このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする。
(3):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「Emダメージ・ジャグラー」以外の「Em」モンスター1体を手札に加える。

《妖精伝姫-シラユキ》



効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。

(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカード7枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

《源竜星-ボウテンコウ》



シンクロ・チューナー・効果モンスター

星5/光属性/幻竜族/攻 0/守2800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。

(2):1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。

(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
現在の価格はレアリティによって異なりますが、100円前後となっています。

《ユニオン格納庫》



フィールド魔法

「ユニオン格納庫」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから機械族・光属性のユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる。

(2):1ターンに1度、自分フィールドに機械族・光属性のユニオンモンスターが
召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに装備可能で、カード名が異なる機械族・光属性のユニオンモンスター1体をデッキから選び、そのモンスターに装備する。
この効果で装備したユニオンモンスターは、このターン特殊召喚できない。

《神の警告》



カウンター罠

(1):2000LPを払って以下の効果を発動できる。

条件:モンスターを特殊召喚する効果を含む、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

条件:自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

予想される今後の環境への影響は?

やはり幻竜族モンスター関連の緩和によって新テーマである天威テーマの活躍が予想されます。

世界大会前なのもあって過去の環境テーマへの規制と新テーマに向けた緩和という印象を受けました。

《神の警告》や《サンダー・ボルト》といった強力なカードを手軽にデッキに採用することができるようになったので、初心者の方にも始めやすい環境になっているのかなと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

普段何気なく目にする制限カードや禁止カードというリミットレギュレーションですが、1枚1枚に様々な理由や要因があって指定されています。

また、改定前後はシングル価格の相場も荒れがちとなっており、欲しかったカードをお得に入手するチャンスでもあります。

来期のリミットレギュレーション予想つつデッキの構築などを行うと、遊技王の違った一面が見えてくるかもしれません。

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